ママ振袖が着られない!その理由と着るための対処法 熊谷行田店

2025.11.25
振袖
熊谷行田店

こんにちは!熊谷行田店の細井です。

お嬢様の成人式に向けて、「お母様の振袖(ママ振袖)」を検討されている方はとても多いですね。

私たちにとっても、二代、三代にわたって大切な振袖が受け継がれるのは、何より嬉しいことです。

しかし、いざ振袖に袖を通そうとした時、「あれ?何かおかしいな…」と、着られない状況に直面してしまうケースも少なくありません。

でもご安心ください。ほとんどの場合、適切な「お手入れ」と「お直し」で解決できます。

 

この記事では、ママ振袖が着られない代表的な理由を5つ挙げ、それぞれの具体的な対処法と、お客様が最も気になる「費用の目安」を、振袖専門店の視点から徹底的に詳しく解説します。

お母様の大切な振袖を、お嬢様世代のセンスで美しく蘇らせましょう!

 

※振袖コレクション
※お客様フォト

 

成人式の前撮りで紺色の振袖を着た女性

 

なぜママ振袖は着られないの?考えられる5つの状況と対策

ママ振袖が着られない理由の多くは、「寸法」「状態(汚れ・カビ)」「小物」「着付け」のいずれかに起因します。

ここでは特にご相談の多い5つの状況について、具体的な対策と費用を詳しくご説明します。

 

状況 主な理由 対処法(お直し・お手入れ)
状況 1 寸法が合わない 身丈・裄丈・袖丈の直し
状況2 目立つシミ・カビがある 丸洗い・シミ抜き・カビ取り
状況3 裏地(胴裏)が変色・劣化 胴裏の取り替え(裏地交換)
状況4 小物が足りない・古い 小物の新調(現代風のコーディネート)
状況5 流行のデザインや色合いに抵抗がある 刺繍や染め替えによるリメイク

 

 

状況1:寸法が合わない(特に裄丈と身丈)

ママ振袖が着られない最も多い理由は、お嬢様とお母様の体型の違いによる「寸法不適合」です。

 

考えられる具体的な理由

  1. 裄丈(ゆきたけ)が短い: 現代の女性は身長が高くなり、腕も長くなっているため、袖の長さ(首の付け根から手首まで)が足りなくなるケースが非常に多いです。

短いと、中途半端な位置で手首が出てしまい、不格好に見えます。

 

2. 身丈(みたけ)が短い: お嬢様の身長が、お母様より5cm以上高い場合、着付けで必要な「おはしょり」を十分に作れない可能性があります。

おはしょりが短い、または作れないと、見た目のバランスが悪くなります。

 

3. 身幅が合わない: お嬢様がお母様よりふくよかな体型の場合、前幅や衽幅(おくみはば)が足りず、前の合わせが十分に重ならない可能性があります。

 

着るための具体的な対処法と費用目安

この問題は、振袖を一度ほどき、生地を最大限に利用して縫い直す「寸法直し(お直し)」で解決します。

 

お直しの種類 概要 費用目安 必要な期間
裄丈直し 縫い代を出す、または袖の振りから布を足して裄丈を長くします。 10,000円~25,000円 3週間~1ヶ月半
身丈直し 裾の縫い込みを出す、または「比翼(ひよく)」という生地を足して身丈を長くします。 15,000円~35,000円 1ヶ月~2ヶ月
身幅直し 脇の縫い込みを出す、または生地を「つぎ合わせる」ことで身幅を広げます。 15,000円~35,000円 1ヶ月~2ヶ月
総合お直し(全部) 上記をまとめて行う場合、割引が適用されることが多いです。 40,000円~70,000円 2ヶ月~3ヶ月

 

重要:生地の縫い代がどれだけ残っているかによって、出せる寸法の上限が変わります。

特に身丈は、生地の残りが少ない場合があるため、必ず専門店での採寸と診断が必要です。

 

状況2: 目立つシミやカビがある(特に長期間の保管品)

桐タンスにしまっていても、湿気や虫食いの被害を受けることがあります。

これは、着用を躊躇する最大の理由の一つです。

 

考えられる具体的な理由

  1. 「やけ」による変色: 長期保管による空気中のガスや湿気の影響で、特に金彩部分や白い部分が黄色っぽく変色する現象です。

 

  1. 着用時のシミ: 着物についてしまった汗や、ファンデーション、食べこぼしなどのシミが、時間が経って酸化し、茶色や黒っぽい目立つシミ(古いシミ)に変化しています。

 

  1. カビの発生: 湿気の多い場所に保管されていたため、白い粉状のカビ(軽度)や、黒くポツポツとしたカビ(重度)が発生している。

特に裏地や重ね衿の部分はカビやすいです。

 

着るための具体的な対処法と費用目安

汚れの状態によって、取るべき処置が異なります。

 

お手入れの種類 概要 費用目安 必要な期間
京洗い(丸洗い) 着物を解かずにドライクリーニングする方法。全体的なホコリや軽い皮脂汚れを落とします。カビの予防にも。 8,000円~15,000円 2週間~3週間
シミ抜き 専門の職人が、シミの種類と経過時間を見極め、専用の薬品と技術でピンポイントに除去します。 1箇所 2,000円~10,000円 1ヶ月~2ヶ月
カビ取り カビ菌を除去し、シミ化した部分を落とします。裏地にカビがひどい場合は、状況3の裏地交換を推奨します。 1箇所 3,000円~15,000円 1ヶ月~2ヶ月
地直し(色かけ) 濃い色のシミや、変色した部分に色を補正する技法。高度な技術を要します。 1箇所 5,000円~20,000円 1ヶ月半~3ヶ月
全体的なカビ・シミ 丸洗い+全体的なシミ抜き・カビ取りセット料金の場合。 30,000円~80,000円 2ヶ月~4ヶ月

 

シミは時間が命:古いシミほど費用と時間がかかります。

まずは専門店にご相談ください。見積もりは無料でできることが多いです。

 

成人式の前撮りで朱赤のママ振袖を着た女性

 

状況3: 裏地(胴裏)が変色・劣化している

外側(表地)は綺麗でも、内側(裏地)の状態が悪い場合があります。

 

考えられる具体的な理由

  1. 胴裏(どううら)の「黄変(おうへん)」: 振袖の裏地に使われる白っぽい絹の生地は、長年の保管により、空気中の成分と反応して黄色く変色してしまいます。

着付けに直接影響はありませんが、見た目が古く、不衛生な印象を与えます。

 

  1. 生地の劣化(カビやハリの喪失): 裏地は、汗や湿気の影響を受けやすく、カビが生えたり、生地自体が弱くなったりすることがあります。

 

 着るための具体的な対処法と費用目安

裏地は新しく取り替えることで、振袖全体をシャキッと蘇らせることができます。

 

お手入れの種類 概要 費用目安 必要な期間
胴裏の取り替え 振袖を全て解き、劣化した胴裏を外し、新しい胴裏(正絹またはポリエステル)に交換して仕立て直します。 25,000円~50,000円 1ヶ月半~2ヶ月半
八掛(はっかけ)の交換 裾回しの部分の裏地を交換します。色を変えて雰囲気を一新することも可能です。 15,000円~30,000円 1ヶ月半~2ヶ月半

 

専門店の裏技:胴裏を交換することで、振袖を一度解くことになるため、このタイミングで状況1の寸法直しも同時に行うと、手間と費用を抑えられる場合があります。

 

状況4: 小物が古い・足りない・イメージと合わない

着物本体が完璧でも、小物が原因で着られないと感じるケースは多いです。

小物はコーディネートの「顔」です。

 

考えられる具体的な理由

  1. 小物が黄変・カビている: 帯揚げ、帯締め、重ね衿などの小物類は、直接肌に触れたり、湿気の影響を受けやすいため、着用時の汚れが原因で黄ばみやカビが発生しやすいです。

 

  1. デザインが古く感じる: 30年前と現在では、流行の柄や色合いが大きく異なります。

特に帯揚げや帯締め、半衿の柄が古く感じ、「今の時代に着ると野暮ったい」と感じてしまう。

 

  1. 最低限の小物が足りない: 帯板、伊達締め、コーリンベルトなど、着付けに必要な肌着類・小物一式(着付け小物)が劣化していたり、そもそもどこに行ったかわからないという場合。

 

 着るための具体的な対処法と費用目安

小物は新しく取り替えるだけで、ママ振袖が劇的に今風に蘇ります

 

小物の対策 概要 費用目安
小物一式レンタル/購入 帯揚げ、帯締め、重ね衿、草履バッグなどを現代風のものに新調します。 30,000円~80,000円(セット価格)
半衿の刺繍 振袖と顔の間に来る半衿を、華やかな刺繍の入ったものに交換します。これだけで印象が大きく変わります。 5,000円~15,000円
着付け小物一式 肌着、裾除け、帯板、伊達締め、コーリンベルトなど着付けに必要な消耗品を揃えます。 15,000円~30,000円(セット価格)

 

専門店の提案:振袖自体は変えなくても、小物を現代風にする「ママ振コーディネート」が今の流行です。

小物選びは、ぜひプロのスタッフにお任せください!

 

状況5:デザインが古い・色合いが気に入らない

振袖そのもののデザインや色に、お嬢様が「抵抗がある」「好みに合わない」と感じてしまうケースです。

 

考えられる具体的な理由

  1. 色合いが暗く感じる: 古典的な落ち着いた色合いの振袖が多く、「成人式らしい華やかさに欠ける」と感じる。

 

  1. 柄付けが地味に感じる: 現代の振袖に比べて柄が少なく、余白が多いデザインで、寂しく感じる。

 

  1. 柄の位置が好みでない: お母様の時代と現代とでは、流行の柄の位置や大きさ、使われる金彩の量などが異なります。

 

 

 着るための具体的な対処法と費用目安

これは高度なリメイク技術が必要となりますが、世界に一つだけの振袖に生まれ変わらせることができます。

 

リメイクの種類 概要 費用目安 必要な期間
染め替え 振袖全体を別の色に染め直します。例えば、黒から赤や緑などの濃い色に変えることが多いです。 80,000円~200,000円 3ヶ月~6ヶ月
柄足し・金彩加工 既存の柄の周囲に金彩(きんさい)を足したり、余白部分に新しい柄(刺繍や手描き)を足して豪華にします。 30,000円~100,000円 2ヶ月~4ヶ月
部分的な刺繍 衿元や肩、袖口など、目立つ部分に豪華な刺繍を施し、現代的な華やかさをプラスします。 20,000円~50,000円 1ヶ月半~3ヶ月

 

リメイクの心得:染め替えや柄足しは高額になりますが、「新品の振袖を購入する」よりも費用を抑えられる場合があります。

一度、購入とリメイクの費用を比較検討してみることをお勧めします。

 

 

 

まとめ:ママ振袖を着るためのロードマップ

「着られない」と諦める前に、まずは以下のステップを踏んでみてください。

 

  1. 振袖と小物を全て用意する:箱から全て出し、シミ、カビ、寸法を自己チェック。

 

  1. 専門店の無料診断を受ける:振袖一式を持って、専門店に持ち込みましょう。

寸法、汚れの状態、必要なリメイクの正確な見積もりをもらいます。

 

  1. 予算と相談:「お直し代」+「小物代」の合計が、新品購入・レンタルと比較して予算内かを確認します。

 

  1. プロに任せる:お直し、お手入れ、そしてプロによるトータルコーディネートで、お嬢様だけのママ振袖を完成させましょう。

 

お母様が大切にしてきた振袖には、金額には代えられない「家族の想い」が詰まっています。

私たち[あなたの振袖専門店の名前]は、その想いを繋ぎ、お嬢様が自信を持って成人式を迎えられるよう、全力でサポートさせていただきます。

まずはお気軽に、お手持ちの振袖をご持参の上、ご相談にお越しくださいませ。心よりお待ちしております。

 

 

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ファーストコレクション熊谷行田店はオープンしてから8年目、熊谷市に店舗があり、いせやグループの中ではとても新しい店舗です。

本店は埼玉県深谷市にある「いせやグループ」唯一の振袖専門ショップで、お振袖選びからお写真、成人式当日まで一連してサポートさせていただいております。
そんなファーストコレクションだからこそご案内できることやお伝え出来る事があると思い、ブログを書かせていただいております。

住所は熊谷市佐谷田ですが一歩歩けば足袋の町行田市になります。
熊谷市・行田市・鴻巣市・羽生市、群馬県の館林市などの幅広い地域にお振袖のご案内をさせて頂いております!

レンタル・ご購入・ママ振袖・お写真だけの成人式など、多数のプランをご用意しており、成人式当日のお支度、前撮り撮影会も行っております。

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