【振袖チェック】 『そもそも振袖とは?振袖の由来』
成人式(二十歳を祝う会)を控えたお嬢様、そしてご家族の皆様、この度は誠におめでとうございます。
晴れの日にまとう振袖選びは、本当にワクワクするものですね。
そして、これから振袖選びを始める方々へ『振袖の由来』をお伝えします。
皆様、振袖はご存知の通り未婚女性の第一礼装として、成人式(二十歳を祝う会)をはじめとするおめでたい席で着られる、袖が長いお着物です。
華やかで美しい振袖ですが、そもそも「振袖とは何ぞや?」「なぜ袖がこんなにも長いのだろう?」と、ふと疑問に思われたことはありませんか?
今回は、振袖専門店スタッフとして、この美しい衣装の奥深い歴史と由来について、心を込めてお話しさせていただきます。
振袖の歴史とロマン:なぜ、振袖は袖を長くしたのでしょう?
振袖の原型は「小袖」にあり
現代の振袖のルーツは、室町時代から江戸時代にかけて、庶民の間で日常着として広まった「小袖(こそで)」にあります。
テレビの時代劇で着られているあの着物です。
この「小袖」という言葉は、現在の着物の袖の長さが長くなる以前の、袖口が小さく、丈も短い着物を指していました。
この小袖が時代と共に発展していく中で、袖の形にも変化が生まれてきます。
初期の着物では、男女・身分を問わず、袖の長さは比較的短かったのです。
では、いつ、誰が、何のために袖を長くし始めたのでしょうか?
振袖の袖が長くなったのは「若者の特権」から
袖が長くなり、現在の「振袖」の形に近づき始めたのは、およそ江戸時代初期だと言われています。
実は、振袖の袖の長さは、最初は着る人の年齢や身分、そして用途によって細かく変化していました。
- 初期の振袖: 主に10代半ばまでの若者の男女が着るものでした。
- 若者の特権: この長い袖は、若さや活発さ、そしてこれから成長していく未熟さを象徴するものでした。
元々は、長い袖が地面につかないように、着物の袖と脇の部分にある身八つ口(みやつぐち)と呼ばれる開口部から、袖の下半分を上にまくり上げて紐で結びつけていました。
この袖をまくり上げる動作、つまり「袖を振る」行為から、「振袖」という名前が生まれたという説も有力です。
しかし、この「袖をまくり上げていた」という初期の用途は、やがて他のもっと情緒的な意味合いを持つようになります。
最も有力な説:「振る」は「想いを伝える」サイン
振袖の袖が長くなった、そして未婚女性の礼装として定着した最も有力な理由、それは「袖を振る」という行為に込められた、当時の人々のコミュニケーションの形です。
江戸時代、女性が人前で自分の感情をストレートに表現することは大変はばかられることでした。
そこで、感情を伝える手段として、袖を振るというジェスチャーが用いられるようになったのです。
袖を振るジェスチャーの意味
- 「好きです」「受け入れます」
- 相手に向かって袖を左右に振る。これが「愛の告白を受け入れる」というサインでした。
- 「嫌いです」「拒否します」
- 相手に向かって袖を前後に振る。これが「拒絶」のサインでした。
このように、袖は、言葉にできない想いを伝えるための「身振り」として機能していました。
袖が長ければ長いほど、その動きは大きく、そして相手にも見えやすくなります。
つまり、袖を長くした理由は、未婚の若い女性が、自身の恋愛感情や意志を、はっきりと、かつ雅やかに伝えるためだったのです。
「袖を振る=想いを伝える」という風習は、その後、「女性が結婚すると、もう恋愛はしない=袖を振る必要がなくなる」という解釈に繋がり、結婚した女性は袖を短くする、つまり「留袖(とめそで)」を着る、という習慣が定着しました。
後に留袖は、黒留め袖色留袖となり結婚式で母親や親族かお召しになるミセスの第一礼装となりました。
そして振袖は、ミスの第一礼装となり未婚女性の持つ「恋愛の可能性」と「若さのエネルギー」を象徴する衣裳として、確立されていったのです。
その他の面白い説もご紹介
有力説の他に、このような説も伝わっています。
○《環境依存文字》厄払い・魔除け説
-
- 長い袖を大きく振ることで、厄を振り払う、清めるという意味合いがあったという説です。
特に、一生に一度の成人式のような節目に、袖で厄を遠ざけ、新たな門出を清らかに迎える、という意味が込められています。
○舞踊(踊り)説
-
- 江戸時代、歌舞伎や日本舞踊が盛んになり、袖の長い衣装は、舞台上での表現力を高めるために重宝されました。
特に踊りの衣装として発展したものが、晴れ着にも取り入れられたという説です。
どの説も興味深いですが、やはり「想いを伝えるサイン」として、未婚女性の特権として定着していったという説が、最も日本の文化と風習に深く根ざした、ロマンチックな由来として語り継がれています。
結びに:振袖は「想い」と「祝福」の象徴です
いかがでしたでしょうか。
振袖は、ただ美しいだけでなく、昔の人々のロマンチックなコミュニケーションや、新しい人生への祝福の想いが込められた、歴史ある衣装なのです。
成人式(二十歳を祝う会)で振袖をまとうことは、その長い歴史と文化、そしてこれから始まる新しい人生への希望を身にまとうということ。
お嬢様の特別な一日が、この振袖の持つ深い意味と共に、より一層輝かしいものになるよう、私たちファーストコレクションスタッフ一同、心を込めてお手伝いさせていただきます。
ご試着の際には、ぜひこの長い袖に秘められた日本のロマンも感じてみてくださいね。
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ファーストコレクション熊谷行田店はオープンしてから8年目、熊谷市に店舗があり、いせやグループの中ではとても新しい店舗です。
本店は埼玉県深谷市にある「いせやグループ」唯一の振袖専門ショップで、お振袖選びからお写真、成人式当日まで一連してサポートさせていただいております。
そんなファーストコレクションだからこそご案内できることやお伝え出来る事があると思い、ブログを書かせていただいております。
住所は熊谷市佐谷田ですが一歩歩けば足袋の町行田市になります。
熊谷市・行田市・鴻巣市・羽生市、群馬県の館林市などの幅広い地域にお振袖のご案内をさせて頂いております!
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