着物に下着を着けないって本当？振袖を着る時はどうしたらいい？　熊谷行田店

2021.09.07

振袖

こんにちは！
いせや呉服店グループのファーストコレクション熊谷行田店・営業の森田と申します！

「着物を着る時は下着を着けない」
このような事を聞いた事はありませんか？
下着と聞いて思い浮かぶのがブラジャーとショーツだと思いますが、着物が普段着だった時代にそのような物はありませんでした。
現代のブラ・ショーツは洋服を着た時に胸・くびれ・お尻の曲線が美しく見えるように設計されています。
実は、これが着物にとってNGなんです！
着物は体のラインが真っ直ぐな寸胴体型が理想とされていて、美しい着姿になります。
曲線を強調させるブラ・ショーツは、見た目も好ましくありませんが、何より着崩れの原因となります。

こういった理由から「着物を着る時は下着を着けない」と言われているのですが、
昔の人が全く下着を着けていなかった、という訳でもありません。
“肌襦袢”、“裾よけ”　これらが着物における下着の役割を果たします。
着物や長襦袢に直接肌が触れてしまうと、汗染みや汚れがついてしまうので、それらを防止するために必ず着用します。

もちろん振袖を着る時にもお嬢様には肌襦袢と裾よけを着用していただきます。
「じゃあブラとショーツは着けない方がいいの？」
「下着を着けないなんて不安！」
と思うかもしれません。ご安心ください！
ポイントを抑えていれば、下着を着けたまま振袖を着ていただけます。

下着を選ぶポイント！

ブラジャー

ワイヤーが入っている物は絶対NGです。
“胸を強調させてしまうから”という理由もありますが、帯で締め付けられて痛くなってしまいます。
ワイヤー入りのブラを着けてきてしまった場合は、ブラを外していただくのでご了承ください。
ノンワイヤーでも胸のボリュームをアップさせる機能の物はやめておきましょう×
スポーツブラやシームレスのブラが適している思いますが、一番のオススメは和装ブラ！
その名の通り、和装用に作られたブラジャーです。
和装ブラにはいくつか種類がございますが、今回はファーストコレクションで取り扱っている物をご紹介いたします↓

日本製和装インナー　しとや華　￥5,830（税込み）

お腹までしっかりカバーできます。
ワイヤー・ホックといった金具を一切使用していないので痛くなる事もありません。
「綿」高混率のストレッチ素材、洗濯タグが外側に取り付けられていたりと、肌にも優しい作りとなっています。
これを１枚持っておくと前撮り日・成人式当日はもちろんの事、卒業式での袴やお祭りでの浴衣、訪問着など和装全般に使えるので便利です◎

サイズを選ぶポイントは、アンダーバストを基準に選ぶ事。
そしてお腹周りが苦しくない事。
着付け師さんに確認したところ、胸元が多少緩くても補正が出来るそうなので、長時間着ていても苦しくないサイズの物を選びましょう。

こちらの和装ブラはタンクトップのような見た目のせいか、
「ブラの上にこれを着るのですか？」とご質問をされる事が多いのですが、
こちらがブラジャーなので、素肌に着てくださいね。

ショーツ

ショーツはレースやフリルなどの飾りが付いた物はやめておきましょう×
座ったりかがんだりすると、ショーツのラインが浮き出てくる事があります。
シンプルなデザインの物やシームレス、ボクサーパンツがオススメです。

防寒インナー

成人式当日は１月の真冬。
「防寒対策としてインナーを着てもいいの？」というご質問をよくいただきます。
もちろんOKです！
ただし、インナーにも選ぶポイントが。
まず衿元からインナーが見えないように、衿ぐりが広い物を。
そして袖からも見えないように袖丈が短い物をお選びください。
手を挙げた時の事も考えて、半袖や五分袖がオススメです。