振袖の袖は切らないで！訪問着にしても着られない理由　熊谷行田店

2022.08.11

振袖

お振袖のご購入を検討される方で、「将来袖を切って訪問着にして着よう！」とお考えのお客様がいらっしゃいました。
振袖を選ぶときも将来訪問着にできる柄を‥ということで選んでいくのですが、いざ着てみると成人式にしては色味が地味‥
今人気の白も結婚式に着ていく場合には気が引ける‥

ということでなかなかいい振袖が見つけられず、悩んでいました。

実は私は振袖の袖を切って訪問着にすることをあまりおすすめしていません。
そこで”成人式に着る振袖はレンタルにして、訪問着は将来お仕立てしてはいかがでしょう”
とご提案したところ、「そうね、それがいいかもね‥」とおっしゃっていただいたので、成人式に向けての振袖選びをはじめました。
最初は「そうはいっても‥」と不安そうなお母様でしたが、お嬢様に合う成人式のための華やかな振袖を合わせていくとお母様の表情も明るくなり、なによりお嬢様も嬉しそうにしてくださっていたので私も嬉しくなったことを覚えています。

それからご契約になり、振袖ご契約特典の訪問着表地プレゼントチケットをお渡しするとさらに喜んでいただけました！

安いお買い物じゃないから一生ものにしたいと誰もが思いますよね。

でも振袖に限ってはずっと自分で着続けるというのは難しいものなんです。

振袖の袖を切らない方がいい理由

訪問着にしては柄や色が派手

振袖の柄は肩から袖に、上前から後ろ下前にぐるっと柄が繋がっています。
最近のトレンドの振袖はワンポイントで肩、袖、上前などに柄がポンポンとあるものもありますが、本来は柄は繋がっているものが振袖の柄です。

実は訪問着も同じで柄が繋がっているので、振袖の袖を留めれば訪問着になるのです。

ですが、振袖と訪問着は着る人の年齢が違います。
振袖は未婚女性の第一礼装です。
着用シーンとしては成人式はもちろん卒業式の袴、親族の結婚式などでフォーマルな場所に着ていけます。
着物の色も赤や青や白などといった原色の色があるのも特徴です。

訪問着は年齢問わずに着られますが主に七五三や入卒園式、入卒学式などのお子様の行事に多く着用されていることが多いです。
色は柔らかな優しい色味が多くなっています。

成人式のように人生の節目に着る華やかな柄付けの着物と訪問着のお子様などの自分以外が主役のフォーマルな席に着る着物とではやはりふさわしい色と柄行は違うものです。

もし振袖を切って訪問着にしたとしても若いころは似合っていた着物でも数年後には柄や色が派手になっていて、訪問着としても振袖としても着られなくなってしまうことが多いです。

袖は切らずにお嬢様やお孫様へ

今振袖をお持ちの方はどうしたらいいのか‥
未婚の方なら20代後半くらいまで振袖は着られます！
パーティーなどがなくても初詣などで年に一度は着る機会はありますので、たくさん着て、振袖の思い出もたくさん作ってください。

＞＞成人式だけじゃない！振袖はいつどこで着られる？

そして、数年が経ちお嬢様が生まれたら‥二十年後お嬢様に譲って、着てもらいましょう！

お母様の振袖を着て成人式に出席するお嬢様は年々多くなってきています。
レンタルには無い色味が魅力的なんですよね。
コーディネートを今風にするとレトロな雰囲気のとってもおしゃれなコーディネートになります。

ファーストコレクションでは、レンタル振袖とママ振袖を両方着る方もいらっしゃいました！

当日２着着るというのはさすがに無理なので、前撮りの時に記念写真に残していらっしゃいました。
お母様の振袖が綺麗に保存してあり、お母様はママ振袖を着てほしいけど、お嬢様の事を思ってレンタル振袖をご希望で来店されました。
最初はレンタルでコーディネートをすすめていきましたが、お話ししていくうちにママ振袖もあるということで、お母様のお気持ちを知りました。
２着着て記念写真に残せることをお話しすると、お母様もお嬢様も喜んでいただけました！
撮影したお写真もどちらも違った雰囲気でとっても素敵でしたよ。

水色のママ振袖を着た女の子