成人式って何のためにするの？　熊谷行田店

2021.06.19

成人式

こんにちは
ファーストコレクション熊谷行田店の間中です。
突然ですが、成人式に振袖を着る理由はご存知ですか？
そもそも成人式っていったい何なのでしょうか。
いつから始まり、どんな意味合いがあるのか、今回は改めて成人式の由来や意味についてご紹介しようと思います！

成人式の由来・歴史

成人式の始まりはいつ？

日本には昔から成人を祝う儀式がありました。
男子は元服、女子は裳着と呼ばれるものが成人を示すものとして行われた通過儀礼のひとつになります。
元服とは、奈良時代以降に行われ、武家の男子は12歳～16歳になると氏神の社前で大人の服装に改め子供の髪型から大人の髪を結い、冠をつけました。幼名を廃して元服名を新たに付けるのが元服の儀です。
女子は裳着といい平安時代から安土桃山時代に、成人したことを一族や他氏に対して示すことを目的として行われた通過儀礼です。１０代前半の女子が対象で初めて裳（腰から下にまとった衣服の総称）を着せる式で、裳着を済ませることにより結婚などが許可されたそうです。
江戸時代以降は、女子の成人儀礼も男子同様に元服と称し１８歳～２０歳位に引き上げられ結婚と同時に行われるようになりました。
時代劇などでも元服のシーンはよく目にしますよね。掘り下げると面白いので興味のある方は是非調べてみてください！

２０歳での成人式の始まり

現在日本で行われている形式の成人式は終戦の翌年１９４６年に当時の埼玉県北足立郡蕨町(現・蕨市)
で開催された成年式と呼ばれる青年祭が始まりだったと言われています。
当時は国全体が敗戦による混乱と虚脱で明日への希望が見いだせずにいたなかで蕨町の青年団が中心となり、次世代を担う若者たちを勇気づけ、励まそうと開催したそうです。それが全国に広まり１９４９年１月１５日を『成人の日』として制定されました。
現在のような成人式になってからはまだ歴史が浅いんですね。(２０００年に施行されたハッピーマンデー制度で現在の成人式は１月の第２月曜日になりました)

成人式に女子が振袖を着るのはなぜ？

日本の民族衣装は着物ですが年齢や立場によって形が違います。
振袖は、未婚女性が身につける衣装の中で、最も格式の高い第一礼装にあたります。
なぜ振袖が第一礼装になったのかというと、その歴史は江戸時代まで遡ります。
もともとは子供と未婚女性の小袖だったものが、踊りの舞台で身振りを美しく見せるために袖の長い振袖が登場したと言われています。
また、踊り子たちは袖を振ることで愛情表現していたそうです。男性からの求愛にOKの時は袖を左右に、NOの時は袖を前後に振り意思表示しました。現在でも恋愛で使われる「振る」「振られる」という言葉の由来はそこにあるそうです。こうした仕草を庶民の未婚女性たちも真似て長い袖の着物が大流行しました。
また袖を振るという行為には呪術的な意味があり、魂振りと呼ばれ、空気を揺らすことで神様を呼び起こしたり、厄を払ったりすると考えられていたそうです。
神社で鈴を振り鳴らしたり、神主さんが玉串を振ったりするのと同じで長い袖を振る振袖は厄を払い縁起がいいものとされてきました。
そして明治時代になると振袖の袖はかなり長くなり色彩も鮮やかになり、未婚女性の第一礼装として定着しました。ですが、日常生活では袖が長いと勝手が悪いことから、普段の生活で振袖を着ることはなくなり、特別なときの晴れ着として着られるようになりました。
こうした歴史的背景から現在でも、一生に一度の大切な通過儀礼である成人式は、未婚女性の第一礼装である振袖を着る事が相応しいのです。
成人式や振袖の歴史を知ることで、成人式が今まで以上に意味のある大切な行事に思えてきますよね！

成人式の振袖は大人として人生を歩き出す自分を祝い、成人となった自覚を持つための晴れ着ですから自分らしい納得の一着を選びたいですよね！！
ファーストコレクション熊谷行田店では流行を押さえた最新の振袖から定番の古典柄やモダン柄の振袖まで数多くの振袖を取り揃えております！
人生の節目である大切な成人式に、お気に入りの振袖を探すお手伝いをさせていただきますので是非是非ご来店ください♪