「古典柄」の振袖ってどんな柄?

振袖カタログを見ていると「古典柄」という言葉をよく見かけますよね。
「古典柄の振袖っていったいどんな柄のことなの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな疑問にお答えします!
昔ながらの古典柄の振袖をご紹介しながら、その魅力についてお伝えいたします。

>>「古典柄」の振袖
■「花柄」の振袖
■「蝶」や「鳥」文様の振袖
■「自然や風景」の振袖
■「吉祥文様」の振袖
■「御所車」や「貝桶」文様の振袖
■「有職文様」の振袖
>>古典柄の振袖の魅力は?
■「晴れの日」にふさわしいデザイン
■年月を経ても変わらぬ良さ
>>「古典柄」の振袖を着こなすには?
■お嬢様に似合う振袖を選ぶ
■帯や小物合わせで今っぽく・自分らしく

「古典柄」の振袖

「古典柄」とは、昔から着物によく描かれているモチーフやデザインのことです。
特に、振袖は未婚女性の第一礼装ですので「若い女性向きの華やかな柄」がよく選ばれます。また、「晴れの日」の着物らしい「縁起の良い柄」も多く描かれます。
一口に「古典柄」といっても、描かれるモチーフは様々で、豊富なバリエーションも魅力ですよ!
・花柄
・蝶や鳥
・自然や風景
・吉祥文様
・御所車や調度品など
・有職文様
どれか一種類だけというわけではなく、これらを様々に組み合わせることで、振袖らしい豪華なデザインになります。

ファーストコレクション熊谷行田店でも、古典柄の振袖を多数お取り扱いしております。

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■「花柄」の振袖

「花柄」の振袖

振袖には様々な花の模様が描かれます。
「古典柄」では、特に、菊、桜、梅、牡丹、椿など、古くから日本人に親しまれてきた花が描かれます。
まるで日本画のように花びらの一枚まで写実的に描かれることもあれば、定番モチーフとして文様化されることもあります。
薔薇や百合なども振袖の人気柄ですが、これらの洋花模様が着物に描かれるようになったのは明治・大正期以降です。大正ロマン風やレトロ調の雰囲気になりますので、「古典柄」ではなく「モダン柄」や「レトロ柄」に分類されます。

■「蝶」や「鳥」文様の振袖

「蝶」や「鳥」文様の振袖

着物の柄には様々な動物が描かれますが、振袖の場合には、特に若い女性向きの柄として「蝶」や「鳥」がよく描かれます。
花や木と一緒に描かれることも多いのが特徴です。色彩豊かに蝶や小鳥が描かれていると、華やかで明るい印象になりますね!

■「自然や風景」の振袖

「自然や風景」の振袖

古典柄の振袖では、「雲」文様や「流水」文様、霞がかかった景色や遠くに見える山など、美しい自然や風景もよく描かれます。
金銀彩や砂子、友禅染めの「ぼかし」など、伝統の職人技でしか描けないような繊細な柄も多く、「古典柄」ならではの見ごたえあるモチーフといえます。

■「吉祥文様」の振袖

「吉祥文様」の振袖

吉祥文様は「縁起の良い」柄という意味を表します。
「松・竹・梅」や、「鶴・亀」、「鳳凰」、「宝尽くし」など様々なモチーフがあります。
吉祥文様には、それぞれに長寿や富貴、子孫の繁栄など、明るい未来への願いが込められています。
ご成人を迎えられるお嬢様の「晴れの日」を祝うのにぴったりな柄ですね!

■「御所車」や「貝桶」文様の振袖

「吉祥文様」の振袖

平安絵巻のような「御所車」や「貝桶」なども、古典柄のモチーフとしてよく描かれます。
古典柄には中国文化の影響を受けたモチーフやデザインも多いですが、御所車や貝桶など日本らしさが感じられる優雅なモチーフも素敵ですよね!

■「有職文様」の振袖

「有職文様」の振袖

「有職」は「ゆうそく」と読みます。平安時代以降に貴族の衣装や調度品などに描かれた連続文様であり、その由来から「高貴さ」や「格調高さ」を感じさせるデザインです。
「青海波(せいがいは)」や「亀甲」、「七宝」、「花菱」など、様々な文様があり、それぞれに意味があります。
有職文様も吉祥文様の一つで、おめでたい柄でもあります。振袖生地の地模様として使われたり、他の柄と一緒にデザインの一部に使われたりします。また、袋帯の柄にもよく使用されています。

古典柄の振袖の魅力は?

■「晴れの日」にふさわしいデザイン

成人式の振袖はおしゃれで可愛いデザインを選びたいですよね!
古典柄の振袖は、花柄や吉祥文様などがふんだんに描かれていて、とても華やかです。
それだけでなく、縁起の良いモチーフが描かれた振袖は、お嬢様の「晴れの日」にふさわしい装いと言えるでしょう。
ここ最近は、無地調などシンプルなデザインの振袖も人気ですが、昔ながらの総柄の振袖もやはり魅力的ですね!

■年月を経ても変わらぬ良さ

振袖のデザインにもトレンドがありますが、「古典柄」の振袖は流行に左右されないというメリットがあります。
そのうえ、デザインとして完成された美しさがありますので、何年たっても、流行おくれになったり古臭くなったりすることはありません。
振袖のご購入を検討されている方は、「古典柄」の振袖を選ぶと、成人式の後も長く着続けることができておすすめです。
いつかお嬢様や姪御さんに譲られるときにも、変わらぬ魅力でお召しになる方を引き立ててくれるはずです。

年月を経ても変わらぬ良さ

「古典柄」の振袖を着こなすには?

■お嬢様に似合う振袖を選ぶ

古典柄の振袖は、カラーやデザインのバリエーションも豊富で、毎年新作が登場しています。古典柄を基本としつつ、トレンドも意識したおしゃれなデザインの振袖がたくさんありますよ!
今シーズンは、流行の「大きめの柄」や「ニュアンスカラー」をとりいれた古典柄の振袖もおすすめです。
パーソナルカラーや体型別など、お嬢様に似合う色柄・デザインの振袖をぜひ見つけてみてください。

■帯や小物合わせで今っぽく・自分らしく

古典柄の振袖は、帯や小物類とのコーディネートでもイメージががらりと変わります。
格調高い袋帯を合わせて上品な王道スタイルにしてもいいですし、モダンな帯を合わせてももちろんOKです!
ここ最近は、「ワントーン」コーデなど、なじませカラーのコーディネートも人気です。フリルつきの重ね襟やブーツなど、ちょっと個性的なアイテムを使ったスタイリングに挑戦してみてもいいかもしれませんね!

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[いせやグループ・ファーストコレクション 広報担当 高橋]

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